2018年08月09日

手ぬぐいの生地について

本日は手ぬぐいに使われる生地のお話です。

手ぬぐいの生地といえば木綿の晒(さらし)ですね。
晒というのは、いわゆる漂白をしているという意味ですが、これに対して繊維そのままの状態は未晒または生成と呼ばれます。

さて、この生地にも実はいくつかの種類があり、それぞれ異なった特徴や機能があります。

@文(ぶん)規格

文または総理という名前の生地は、20番手という太めの糸で織られているため、目が粗く少しざらついた感触があります。
目が粗いため通気性や吸水性に優れており、厚みもあるのでしっかりしています。
糸が太いため染料や色糊が滲みやすく、ちょっと染めの難度が高い生地です。

A岡(おか)・特岡(とくおか)規格

岡は30番手という細い糸で織られており、目が細かく手触りが滑らかです。
特岡は岡よりもさらに高級で、浴衣地にも使われています。
糸の細かさゆえに、染める際にも滲みにくく、染めやすい生地だと言えます。

IMG_1414.jpg
拡大するとこんな感じ。左が文規格、右が岡規格です。

市販の手ぬぐいの多くは岡や特岡の生地で作られているようですが、手ぬぐいとして、どれが優れているということはありません。
それぞれ特徴があり、吸水性なら文、肌触りなら特岡と、手ぬぐいに何を求めるかによって生地を選ぶということもできます。

ヤギ工房の手ぬぐいは、当初は染めやすさから特岡の生地を使用しておりました。
ですが、今後はすべて文の生地に統一していこうと考えております。

特岡はとても良い生地ですが、やはり少し高価だということが作家としてはネックでした。
一方で、手ぬぐいユーザーとしては、文のもつ吸水性や通気性こそ手ぬぐいならではの良さだと感じており、また使えば使うほど柔らかく馴染んでくるのも気に入っています。
また最近になって染めの技術がほんの少しだけ向上したのか、目の粗い文生地でもそれなりに染め上がるようになりました。

ちなみに私の好きな京都SOU・SOUの伊勢木綿手ぬぐいも文規格なのです。
参考記事はこちら

ヤギ工房の手ぬぐいといえば吸水性・通気性=文規格と認識いただけるように、今後も精進します。
posted by ヤギ工房 at 00:24| 手ぬぐいについて